心合寺山古墳

2025年度日本遺跡学会全国大会の報告

12月6日・7日、大阪にて全国大会を実施     

12月6日:全国大会1日目

大会1日目は、大阪府松原市の阪南大学を会場に、口頭発表6本、ポスター発表6本、「文化遺産と人々」をテーマとした記念シンポジウムをおこないました。総会では『遺跡学研究』投稿規定の改定が報告されました。大会の模様は会員向けにオンライン配信をおこないました。

口頭発表

口頭発表:

「VR技術を用いた第三海軍火薬廠跡の記録保存の試み」
牧野雅司(舞鶴工業高等専門学校人文科学部門教授)
毛利聡(舞鶴工業高等専門学校建設システム工学科准教授)

「文化遺産国際協力における民間主体の役割の再検討――ヌビア遺跡救済運動の日本国内の展開に着目して――」
竹下春奈(明治大学大学院博士後期課程)

「日本における史跡環境の面的保護に関する課題」
松浦一之介(東京文化財研究所 アソシエイトフェロー)

「これからの大学教育における文化財専門職の養成に関する考察-埋蔵文化財専門職員の育成について(報告)を踏まえて」
井上 敏(桃山学院大学経営学部/博物館学芸員課程 教授)

「三重県明和町における斎王・斎宮跡を軸とした郷土学習について」
味噌井 拓志(明和町役場斎宮跡・文化観光課)

「インターネットのクチコミからみた史跡の評価」
筬島大悟(文化学園大学国際文化学部非常勤講師)
伊藤文彦(斎宮歴史博物館文化財保護技師)

ポスター発表:

「旧農林省毛皮獣養殖所跡の残存遺構と今後」
今野公顕(岩手県立大学総合政策研究科博士後期課程)

「史跡の保存活用計画における価値の重層性の記述の実態」
伊藤文彦(斎宮歴史博物館文化財保護技師)

「大阪市における2024年度の史跡整備(難波宮跡・大坂城跡)」
佐藤 隆(大阪市教育委員会事務局文化財保護課主任学芸員)
櫻田小百合(大阪市教育委員会事務局文化財保護課学芸員)

「弥生時代遺跡を活かした地域活性-近畿(関西)地方を中心にして-」
山中鹿次(NPO法人近畿地域活性ネットワーク)

「文化財ボランティア参加者の動機と持続性-南相⾺市⽂化遺産サポーターを事例に-
」寺田雄喜(福島大学)

「かりうちアウトリーチプログラムの実践-奈良市を中心に-」
高橋知奈津(奈良文化財研究所)

記念シンポジウム「文化遺産と人々」:

 講演1:松尾奈緒子(福岡市立博物館)
「文化遺産とwell-being」 
 講演2:味噌井拓志(三重県明和町) 
「文化遺産の多角的・重層的な把握の一提起~とあるムラの祭礼行事を題材に~」
 講演3:藤井淳弘(大阪府八尾市)
「高安山麓の古墳の保存と活用-「千塚」と人々の関わりのなかで-」
 パネルディスカッション コーディネーター 和泉大樹


12月7日:全国大会2日目

大会2日目は、エクスカーションとして、八尾市内の遺跡や資料館を見学しました。

八尾市では、今年が心合寺山古墳史跡整備20周年、高安千塚古墳群指定10周年の記念年とのことで、八尾市立歴史民俗資料館の特別展「高安の古墳とその遺宝」を見学、愛宕山古墳、心合寺山古墳をめぐり、八尾市立しおんじやま古墳学習館を見学しました。

道中では、愛宕山古墳が近代に観光地化された際に旧街道沿いに建設された道標などに立ち寄り、近世近代の当地域の遺跡の履歴について活発な議論がなされました。

八尾市立歴史民俗資料館の見学
八尾市立歴史民俗資料館の見学
愛宕山古墳の観光地化を示す道標
愛宕山古墳の観光地化を示す道標
愛宕山古墳への道のり
愛宕山古墳への道のり
秋空の心合寺山古墳
秋空の心合寺山古墳

ご案内くださった八尾市のみなさま、ご参加の会員の皆様、ありがとうございました。